9月11日〜20日も、たくさんのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
この10日間は、赤西涼ちゃんの東洋ショーラスト出演でした。
引退の発表を聞いてから、この公演を迎えるまで、ずっと「最高の形でラストステージを迎えさせてあげたい」と思っていました。
今回の引退作は、本当に美しい演目でした。
指先にまで神経を行き届かせた、一つひとつの所作の美しさ。
15年間、どれほど真剣に舞台と向き合い、指先や細部にまでこだわって踊り続けてきたのか、劇場やこの仕事を大事にしてきたのか。それが伝わってくるような演目でした。
そして何より、ステージに立つ涼ちゃんから放たれる圧倒的な存在感。
引退を決意し、最後の舞台に立つ踊り子から溢れ出る、あの独特のオーラのようなものは一体何なんでしょうね……。
何度観ても惹き込まれる、本当に素晴らしいステージでした。
そんな涼ちゃんの引退作を最高の形で彩りたくて、照明も当館にある機材をフル稼働させ、豪華に作り込みました。
少しでも良くなると思った部分は何度も調整し、最後の最後まで進化させました。
そして今回、『Destino』では特別な演出として、場内に「赤西ドル」を降らせました。

昔、榎本らんちゃんの演目で回転盆にお札を降らせたことがありましたが、今回は機材もパワーアップ!
豪快に場内いっぱいにお札を舞わせました。
僕自身も初めて見るほどの光景だったので、演出していて本当に楽しかったです。
ただ、せっかくお札を降らせるなら、単に派手な演出だけで終わらせるのは勿体ないなぁと思いまして。
そこで思い付いたのが、赤西ドルを10枚集めると撮影券1枚と交換できるキャンペーンでした。

本当に「はっ!」と思い付いて始めた企画だったのですが、これがなかなか面白い経験になりました。
単なる演出の小道具だったお札に「価値」が生まれることで、演目の世界観にも一層の説得力が生まれたように感じました。
舞台演出とキャンペーンを組み合わせることで、こんな楽しみ方もできるんだなぁと。
今後の演出にも繋がる、良い経験になりました。
そして最後に、涼ちゃんへ。
15年間、当館だけでなく、この業界を支え、盛り上げ続けてくれた涼ちゃん。
特にコロナ禍の頃のことは、今でも忘れられません。
お客様がほとんどいない、寂しい場内。
そんな状況でも、涼ちゃんは決して腐ることなく、目の前のお客様のために、いつも一生懸命ステージを務めてくれました。
急に巨大ガチャガチャのイベントを開催することになった時も、文句ひとつ言わず、朝まで準備を手伝ってくれました。
楽屋ではいつも後輩たちをまとめ、みんなを盛り上げてくれていました。
決して器用なタイプではなかったと思います。
それでも、誰よりも一生懸命で、いつも全力で。
自分のステージだけでなく、劇場のこと、後輩たちのこと、そしてこの業界のことまで考えて、たくさんの力を貸してくれました。
そんな涼ちゃんに、当館は何度も助けられてきました。
だからこそ、最後の10日間は、これまで涼ちゃんからもらったものに、少しでもお返しがしたかった。
最高の照明、最高の舞台環境で送り出してあげたかった。
僕たちなりの「ありがとう」を、ステージを通して伝えたかったんです。
この10日間が、涼ちゃんにとって少しでも特別な思い出になっていたら、本当に嬉しいです。
15年間、本当にお疲れ様でした。
そして、東洋ショーを何度も支えてくれて、本当にありがとう。
涼ちゃんの最後のステージを、当館で一緒に作れたことを心から嬉しく思います。
赤西涼ちゃん、15年間本当にありがとうございました。

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